Sunny Day Real Estate
僕が"Emo"というサブジャンルにハマったそもそものキッカケのバンドの一つです。
中学の頃に友達と映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てからロックにハマり、60sから時代ごとに聴いていったのですが、それから1年ほどたった時に当時「聴かないうちから嫌うのはよくない」と思いロックファン(主に反商業主義なパンクの派生系が好きな人たち)による反発が大きかった"Post Grunge"というサブジャンルを聴き漁っていたときです。(Post GrungeはそれまでのNirvana筆頭にシアトルのアングラから主流に登場したGrungeの影響を受け、それをより大衆が聴きやすいように改良されたようなもの)
youtubeの再生リストの中に一際印象に残った曲がありました。それはGrungeのような砂埃の中にいるようなアングラの精神を残していてかつGrungeには無いタイプのメロディアスさがあり、攻撃的なNirvanaやSoundgardenと比べると切なさと若干の悲壮感を感じるものでした。
そう!それが今回紹介するバンド"Sunny Day Real Estate"の曲"Seven"だったんです。さらにNirvanaやMogwai等もいたレーベル「サブ・ポップ」からファーストアルバムがリリースされていたので(MVの公開元がサブ・ポップのyoutubeチャンネルだった)、余計気になりました。
その後Weezerを知り、このバンドと共にEmo黎明期の中核であったことを知り沼にハマっていくことになりました。
このバンドの特徴としては前述の通りGrungeの雰囲気やディストーションの使い方を残しつつ以前紹介したRites of SpringのようなエモいメロディアスさがあるというPost Grungeというには明らかに語弊のあるものです。
やはりと言うべきかエモと言われるバンド群は何故かそれぞれまったく別の方向に尖った音楽性を持っていて、このバンドも例外ではありません。Texas is the Reasonのような前向きさは無く、Grungeの絶望感、悲壮感漂う雰囲気があり、Mineralのような轟音ギターも無くむしろPixiesのような乾いたパートとNirvanaのようなエネルギッシュなパートが主です。(MineralのメンバーはSunny Day Real Estateからの影響を受けていると言っているのでMineralの方が派生している考える方がいい)
そろそろ長すぎだと思えてきたのでこの辺で終わりにします。音楽に限らず好きなことならば永遠と語っていられますよねw
百聞は一見にしかず
ファーストアルバム"Diary"よりSevenです